錦糸町が誇る焼鳥の名店「とり喜」―心を掴む焼きの技、空間、そして人

本日は、錦糸町にある「とり喜」についてご紹介させていただきます。

Toriki (Kinshicho, Tokyo)のご予約 | ポケットコンシェルジュ

匠の技が光る一本一本の焼鳥

錦糸町駅から徒歩数分。住宅街の中にひっそりと佇む名店「とり喜」は、焼鳥ファンなら一度は訪れたいと憧れる店です。焼鳥の名匠・坂井善三氏が手がけるこのお店では、紀州備長炭を使い、絶妙な火入れと塩加減で素材の旨みを最大限に引き出した焼鳥が味わえます。特に印象的なのは「さび焼き」。しっとりとした鶏ささみに、ほんのり効かせたわさびと塩。火入れは限りなくレアに近く、ふわっととろける口当たりがまさに絶品。ほかにも、つくねやレバー、ちょうちんといった希少部位まで、どの串にも妥協はなく、1本1本に料理人の気迫が宿っています。

とり喜（とりき） - 錦糸町/焼き鳥 | 食べログ

落ち着きと緊張感が共存する店内

店内はカウンター席のみの潔い構成。木の温もりが感じられる落ち着いた空間ですが、焼き場を中心に張り詰めた空気が漂い、まるで舞台のような緊張感が支配しています。スタッフの所作も美しく、無駄のない動きと静謐な接客に、こちらも自然と背筋が伸びます。そんな中でも、焼鳥が供されるたびにふっと緊張が緩み、食べ終えたあとは再び静けさが戻る。このリズムが心地よく、まるで茶道のような「間」を楽しむ感覚に近い体験です。

とり喜 - 焼鳥

予約必須の人気店、その理由とは？

「とり喜」はミシュランガイド東京で何度も星を獲得してきた実力店。現在は完全予約制で、なかなか予約が取れないことでも有名です。にもかかわらず、食通や常連が何度も通うのは、単に料理が美味しいからではありません。おまかせコースの構成はシンプルながら、四季や日によって変化があり、リピートするたびに新たな発見があります。そしてなにより、料理人の坂井氏のまっすぐな姿勢、真摯な料理への向き合い方が、訪れる人の心を掴んで離しません。